【あしたへの一歩】
2023年2月より月に1回、十勝毎日新聞さんに
コラムを載せて頂きました。
外反母趾の痛み改善や、足が原因の腰痛など、
あまり世間では知られていない内容が多く、
大変、反響を頂きました。
十勝毎日新聞さんに許可を頂き、ホームページに
掲載させて頂くこととなりましたので、
じっくり読んでいただければと思います。
今回は「外反母趾」のお悩みについてです! 標津町の酪農家、櫻井淑子さん(45)は6年前から外反母趾を患っており「歩いていない時ですらジンジンと足が痛い」「かばって歩くから膝まで痛くなった」「家事の最中も痛みで立っていられない…」と悩みは深刻でした。仕事柄、長期間休むことは難しいですが病院では手術を勧められ「このままでは酪農を続けられないのでは…」と泣いて過ごす夜もあったそうです。それでも諦めずインターネットで探して見つけたのが当院でした。すがる思いで4時間車を走らせ、来て下さいました。そんな方は初めてだったので、かなり追い詰められているのだなと、身の引き締まる思いでした。
外反母趾の痛みを改善するのに大事なことは「自分の足のサイズや形を知ること」。さらに重要なのは「自分に合った正しい靴選びをすること」です。これに加え「オーダーメードインソール」を入れることでより効果を発揮します。 私は櫻井さんのお話を聞いた上で足のサイズを細かく測定し、ある提案をしました。その提案というのが「仕事用」「外出用」そして「家の中用」のインソール作成です。櫻井さんの場合は症状が特に強かった為、3種類の作成となりました。 櫻井さんは「家の中でも靴を履くの?」と初めは違和感を感じられていましたが、裸足だと足の形が崩れ、筋力も落ちてしまい外反母趾に負担がかかることを私が説明すると 櫻井さんは「それで楽になるなら」と提案を受け入れて下さりました。
その結果、6年間悩まされていた痛みが、たった1ヶ月で「拍子抜けして笑ってしまった」(櫻井さん)ほど改善しました。
「病院に行っても治らず手術を勧められていたのに、受けずに済んだ。これで仕事を休まずに続けられる」と喜んでいる顔を見て「15年間勉強を続けインソールを作り続けてきたことが報われた」と私もとても嬉しくなりました。
外反母趾の痛みを改善させるのは無理かもしれないと諦めずに、櫻井さんのように足の専門家を頼って健康で元気な生活を手に入れてください!
十勝毎日新聞:2023年8月27日
どこに行っても改善しない慢性的な腰痛に悩まされていませんか?
もしかすると、それは足が原因の腰痛かもしれません。
帯広市の介護士、角玄真琴さん(43)は大学時代にバレーボールの練習で腰を怪我して以来、腰の痛みに悩まされていました。痛みを軽減するため腰回りの筋肉をつける筋トレに励んでいましたが、ここ数年は痛みが消えず「40代でこの痛み…この先私の体はどうなってしまうんだろう」と不安を抱えていたそうです。
そんなとき出会ったのが「とかち足の相談所」。私は角玄さんの悩みを聞くとともに、足のサイズや体のバランス、歩き方など細かくチェックし、今までのコラムでお伝えしてきた「靴紐の締め方」「靴の選び方」「オーダーメードインソール」に加え「簡単なトレーニング」をお伝えしました。
角玄さんはそのトレーニングを毎日行いました。その結果どうなったのか?
体のバランスや腰の反る角度が誰が見てもわかるくらい改善しました。「一生この腰痛に悩まむのか…と落ち込んだけど、痛みがほとんどなくなった!これでバレーボールも仕事も思いっきりできる!」と大喜び。ただでさえ介護は腰に負担の掛かるお仕事です。私も感想を聞いて大きくガッツポーズしました!
実は角玄さんの腰痛の原因は「浮き指」。これは体の土台である足に上手く体重が乗らず、足の指が浮いてしまって、うまく力が入らない状態です。浮き指により腰に負担が掛かって痛みが出るというタイプの腰痛でした。なので、腰回りを一生懸命鍛えても改善しなかったのです。そこで私は簡単な「足の指」を鍛えるトレーニングをお伝えしました。
腰痛には色々なタイプがありますが今回の場合、大事なのは「足全体が使えているか」その中でも特に重要なのは「足の指」。つまり足の指を全て使えるようになれば体の土台がしっかりして、腰のみならず膝、足関節の痛みも防げるということです。
たった2回の施術、1週間のトレーニングで改善した角玄さんのように、みなさんも足の指を鍛えて足から腰痛改善を目指してみませんか?
十勝毎日新聞:2023年7月25日
「一生自分の足で歩きたい」と思うことはありませんか?私は皆さんにそうなって欲しいと願っています。
私は20代の頃、大きすぎる靴を履いていたのが原因で外反母趾や足底筋膜炎、背中の激痛から日常生活に支障が出て、今後の人生は大丈夫なのかと不安でした。そんな身体を救ってくれたのは「正しい靴の選び方」や「靴ひもの締め方」そして「オーダーメードインソール」でした。すぐ投げ出しがちな私が、インソールの技術だけはどんなに師匠に怒られても、この素晴らしい技術を故郷十勝に持ち帰ろうと、投げ出さず学び、「一生歩ける身体づくり」をコンセプトに「とかち足の相談所」を開設しました。帯広市の体操教室で、私がコラムで書いた靴の履き方の指導が行われるようになり、嬉しく思っています。
今月末、全国に会員のいる「バランス医療研究所」という団体で数百名の受講生さんに、足と認知症についての講師をさせて頂くことにもなりました。
今、私はある1つ問題に直面しています。それは「長靴」です。農業大国十勝において長靴は必須です。「濡れない」「簡単に履ける」などの理由で多くの方が使用していますが、「靴の中で足が遊んでしまい、足元が安定せず、腰や膝や足に負担をかける」という欠点があります。外反母趾・足・腰・膝の痛みは長靴が原因かもしれません。 大樹町、木内商店の木内輝彦さん(56)は魚の小売業で、8時間の仕事中はほぼ長靴です。腰痛や足の痛みがあり、当院を訪れ、長靴にオーダーメイドインソールを作成。今では、「しっかり足の指に力が入って歩きやすいです。腰痛も改善しています」と嬉しい言葉が聞かれます。しかし、長靴自体をどうにかしない限り問題はなくならない為、私には健康に仕事ができる長靴を作りたいという夢があります。
「十勝から足の痛みで悩む方をゼロにする!」という目標を持って精進していきたいと思います。 何百人も長靴で痛みが出ている方を施術してきました。大きすぎる長靴を履かず、夜は足を軽く揉むなど、労ってあげてください!
十勝毎日新聞:2023年9月30日
今回のコラムは「腰痛」についてです!みなさん、腰痛の原因は「腰」にあると思ってしまいませんか?実は腰以外の部位が原因になることも意外に多いです。多くの方が、この腰痛に気づかずに悩まされていることが、私はとても歯がゆいです。
看護師で帯広市在住の大久保真知子さん(41)は、仕事中に寝たきりの患者様の身体の向きを変えたり、1日中歩く上、ナースコールで走ったりと多忙です。その中で「力仕事の際に足の裏がズキズキする」「腰がピキッと痛くなり力が入らなくなる」というお悩みを抱えていました。酷い時は痛みが引くまでうずくまってやり過ごし「転職したばかりなのにどうしよう。仕事続けられるのかな」と不安な日々でした。 当院には先輩看護師の勧めでいらっしゃいました。私は痛そうに身体を横に傾けながら歩いて来た大久保さんを見ただけで、「これは早めに何とかしないといけない痛みだ」と感じました。初回に歩き方の癖や姿勢を特に細かく観察し、「外反母趾があること」「靴のサイズが大きいこと」そして「靴が柔らかいこと」があり、総合的に見ると腰痛の原因は「足元」にあると突き止めました。これが「原因が違う場所にある腰痛」の例です。
大久保さんの場合は原因の足元を安定させるために、まずは足サイズに「ピッタリ」で「硬め」の靴に換え、身体の傾きや動きはオーダーメードインソールで調整していきました。 その結果、「真っ直ぐな姿勢で歩ける」ようになり、3ヶ月後には「足のズキズキ」も「腰のピキッ」も無くなり、「もう痛く無いです。お願いして良かったです!」と笑顔で教えてくれました。そして、元気に仕事ができています。その姿を見て私は、「もっと大久保さんのように痛みなく働ける方を増やしたいな」と思いました。
腰痛を考える上で大事なことは「原因はどこか?」で、それに必要なのは「身体全体を見る視点」です。つまり痛い箇所だけを見ていても改善は難しいということなのです。 人生100年の時代です。足腰を守って、いつまでも元気に歩きましょう!
十勝毎日新聞:2023年10月28日
普段歩いている時や仕事中に、足や膝や腰が痛くて困ることはありませんか?
これらの痛みの改善に大事なことは「靴紐の締め方」「靴の選び方」であり、今までの
コラムで紹介してきました。今回はさらに「インソール」についてです。
インソールとは「靴の中敷」で身体の土台を支えるものです。インソールを靴に入れ
ることで足元が安定します。では足元が安定したらどうなるのでしょうか?
私が作成したインソールを使用している40代の野菜農家小森朋美さん(音更)は「足元がグラグラして不安定だったのが、インソール入りの靴を履くことで、足が地面にピタッと止まって、ふんばれるようになる」と体感しています。足・膝・腰の痛みで毎月整骨院に通っていたのが、現在は痛みが改善し整骨院に行く必要がなくなりました。「農作業が楽になった」と楽しそうにブロッコリーを作って、音更町や帯広市を回り販売しています。
実は私自身がインソールに助けられた1人なのです。反り腰で背中が反っていたので、中学2年の頃から背中が痛くなり、28歳の頃には寝返りもできないほど痛くなることがありました。理学療法士として働き始めたころインソールに出会い、自分で作ったインソールを使い始めたところ、徐々に歩き方の癖や姿勢が改善していきました。あれほど痛かった背中の痛みがなくなったのです。筋トレやストレッチでも痛みを取り除くことはできますが、なかなか続けることが難しいですよね。
その点インソールは「履いているだけ」で効果が上がる。これが私がインソールをオス
スメする1番の理由です。
この素晴らしい技術を地元に持ち帰るために東京で7年間勉強しました。今では多くの
方が私のオーダーメイドインソールを使ってくれています。帯広市在住の女性看護師の小山才生さん(55)は「1年以上痛かった足の痛みがなくなった!」と報告してくれました。この瞬間が最高に嬉しいです!
痛みに悩んでいる方はまず病院を受診し、医師と相談した上で、専門家と相談しながらご自身に合ったインソールを選んで頂きたいです。
足元から、楽に元気になりましょう!
十勝毎日新聞:2023年6月27日
「最近、長く歩けなくなった」こんなお悩みをお持ちの方はいませんか?
スーパー勤務の40代女性Aさん。レジ打ちや品出しで立ちっぱなし、右足の慢性的な痛みのせいで「長く歩けなくなって仕事が辛い」と悩まれていました。靴屋さんに相談するなど試行錯誤するも、一向に良くならず、落ち込んでいました。
そんなAさんの長年の悩みを解決したのは私の「たった1つのアドバイス」でした。
これは誰でもできる簡単なことで、実は「靴ひもをしっかり締める」だけ。これを実践してみるとAさんは「あれ?痛くない!」と呟き、パッと明るい表情に。「どうせ治らない」と諦めていたのが、あっという間に痛みが改善し、喜んで帰られました。
私は15年以上、何万回も患者様の靴ひもを締め直してきました。「靴ひもをしっかり締める」だけで痛みや歩きづらさが改善する例も少なくないです。靴ひもを締めることで足の指が使いやすくなり、地面をしっかり掴むことができます。足元が安定してバランスが良くなり、蹴る力が強くなります。これにより歩くのが速くなり、バランスも良くなるという研究データがあります。
具体的には写真①のように踵を床にトントン打ち付け、つま先を上に向けたまま、紐を締めます。この時、つま先側と足首側の紐を強く締めると、痛みや痺れが出るので、ピッタリフィットするくらいに締めて、真ん中の紐ひもだけ強く締めます。まず片足だけやってみて効果を比べてみて下さい。
8年前、私はトレーニングシューズアドバイザーとしてスピードスケートソチオリンピック代表の辻麻希選手に靴ひもの締め方を指導しました。「もうこの締め方しかできない」と効果を実感してくれています。オリンピック選手も認める靴ひもの締め方をお試し下さい!
靴ひもを締めるのにかかる時間はたったの2分!靴ひもを毎回締め直すのが大変であれば、ジッパー付きの靴にして、週に2、3回締め直してください。靴ひもをしっかり締めることで姿勢が良くなり歩く姿も綺麗になります。靴ひもをしっかり締めてお散歩やお仕事を楽しんでください!
とかち足の相談所のYouTubeに「痛みを改善する靴ひもの結び方」で載せてあります。QRコードを貼っておきますのでぜひそちらもご覧ください!
十勝毎日新聞:2023年4月25日
みなさんは靴を買う際、こんなことで悩んだことありませんか?
「たくさん種類があって選べない」「サイズが大きいから(足幅が広いから)とりあえず履けるものを買ってる」「自分の足に合う靴が、どれかわからない」
靴を選ぶときに大事なのは「3つのポイント」。重要なのはこの「3つのポイントを外さないこと」。正しい靴選びをすることで、姿勢が良くなり足、膝、腰の痛みの改善が見られる方もいますし、現在痛みのない方でも将来の痛みの予防になります。
59歳の女性看護師女性Aさんは9年間の腰痛と1年間足の裏に痛みがあり悩んでいました。看護師の仕事は常に歩き回り、力仕事や中腰も多いので、足や腰に負担がかかります。Aさんの履いていた靴が、サンダル型のナースシューズで不安定な靴でした。しかし、Aさんは私が紹介した靴選びで足元のバランスが良くなり、約1ヶ月程度で足や腰の痛みが改善し、仕事が楽になりました。
Aさんは靴の違いについて、「足と靴がピッタリしていて足元が安定しているので、歩きやすくて腰にも楽なんです。」と。つまり正しい靴選びが看護師業務を楽にしたのです。
Aさんも実践している靴選びの大事な3つのポイントは、「踵」「つま先」「ひも」です。
①踵を覆う部分が硬い物を選びましょう。足が床に着いた時のバランスが良くなります。
②つま先で曲がる靴を選びましょう。土踏まずが折れるような靴がありますが、足の指は曲がっても、土踏まずは骨の構造上、曲がらないようにできています。土踏まずが曲がる靴は足が捻れて負担がかかるので、土踏まずは曲がらずにつま先が曲がる靴が良いです。(病気で指が曲がると痛い方は、つま先が曲がらない靴が良い場合もあります)
③ひも靴を選びましょう。靴の中で足がズレないようにして足元を安定させるには、ひもをしっかり締め、靴と足をピッタリさせないといけません。
もちろん、腰が痛い、膝が痛いなどは病院で総合的に診てもらうことが大切です。その上で補助的な負担軽減の道具として、靴を見直して見て下さい!
十勝毎日新聞:2023年5月23日
一生自分の足で歩けたら、最高だと思いませんか?
ですが、年齢を重ねていくうちにこんなことに困っていませんか?
「ちょっとした段差が辛い」「膝の痛みが続いている」「よくつまづくようになった」
この中でも「つまづくこと」は転倒事故に繋がるのでとても危険です。この問題を解決するために大事なことは歩く時の蹴り出しをしっかりすること。この時、特に重要なのは、足の指をしっかり使うことです。普段から足の指を使えるようにしておくとつまづき防止になります。つまり、足の指でグーチョキパーの簡単な運動をするだけでも、足の指の筋肉が発達してつまづき防止に役立ちます!その上、足がフラフラしなくなったり、横断歩道を渡り切れるようになる方もいます。
私が担当した80代の女性Aさん(仮名)は週2回旦那さんとのパークゴルフをし、月1回はお孫さんとパークゴルフをするのが楽しみでした。しかし家の中で転んでしまい、歩くたびに股関節に痛みを感じ、大好きなパークゴルフをやめてしまいました。Aさんは「ちょっと転んだだけなのに」と後悔しています。施術で関わっていく中でお話を聴くAさんは明るく活発な印象ですが、たった1つの転倒をキッカケにAさんは痛みから外出をしなくなり生活は一変してしまいました。私はこの様な方を減らしたいと強く思いました。実は転倒事故の約半数が自宅で起こり、1cm程度の段差につまづいてしまう方も少なくありません。
そこで私は、簡単な運動で楽に歩ける様になる為の整体院「とかち足の相談所」を
3年前に開設しました。特に足の指を上手に使うための運動をお伝えして、転倒予防にも取り組んでいます。
おひとりで運動するのが苦手な方は、デイサービスや地域の体操教室などに参加すると運動習慣がつきやすく、お友達もできるのでおすすめです。
まずは足の指をグーチョキパーなど動かすことによる効果を実感して欲しいです。
1日10回からで良いので痛くない範囲で行って下さい。是非、足の指の運動を日課にてほしいです。
転倒を予防して、いつまでも元気に歩きましょう‼︎
十勝毎日新聞:2023年3月28日
「準備運動なんて面倒くさい!」と言って、スポーツをする前の準備体操を怠っている方はいませんか?そしてプレイ中に腰がピキッ!となって、しばらくスポーツができなくなった、なんて経験はありなせんか?実はこれ、特にゴルフやパークゴルフなど腰を捻るスポーツではよくあることなのです。
大好きなことがケガでできないのは、とても残念ですよね。ケガさえなければ我慢せずに続けられるのに…。 というわけで今回はプロから学んだ大切なことをお伝えしたいと思います。 私のお客様で音更町出身のプロゴルファー高根隆佑さん(29)がいます。「スイング時に右肩が下がる癖があるのでインソールでどうにかなりませんか?」と来院されました。オーダーメードインソールを作成し使用したところ、見事スイングは改善。高根選手は笑顔で「何も意識しなくても肩が下がらなくなるので凄い」と、とても満足して頂けました。
スイングの変化を撮影した当院のYouTubeがキッカケで、高根選手もその後すぐにYouTubeを始めました。この「タカサックゴルフチャンネル」を拝見させて頂くと準備体操にかなりの時間をかけていることがわかりました。ストレッチだけでも30分は行うとのこと。プロゴルファーの方は年間通して試合があるので、常に先のことを考えて、地道な努力をしている姿が見られました。高根選手も「準備体操無しでスポーツをすることは身体に良くないです」と言っています。ここからわかる大事なことは、長い間プレイを楽しむためにはやはり「準備体操」が必要だということ。なぜそれが重要かと言うと「自分1人でできる1番簡単なケガの予防」だからです。
私はケガのないようにその方に合わせた準備体操をお伝えすることはできますが、スポーツ場で一緒に準備体操をすることはできません。是非、ご自身で運動前の準備体操を行う習慣づけをして頂きたいです。もしかすると、ストレッチなど、たった10分の準備体操でも大きなケガを予防することができるかもしれません。スポーツを健康的に長く楽しんで頂くためにもレッツ準備体操です!
十勝毎日新聞:2023年11月25日
外反母趾や足の痛み、諦めている方はいませんか?
そんな方々のために、2月から始まったこのコラムも最終回となりました。コラムを書くことによって、外反母趾、足の冷え性、脊柱管狭窄症、変形性膝関節症など、様々な病気の方と出会い、症状が改善して笑顔になっていくのが非常に嬉しかったです。
芽室町でどんぶりキッチンあかずきんを営んでいる中田照子さん(71)もその一人で「60代くらいから外反母趾になり、夜中にジンジンと痛くなり辛い日が続いていました。私用のインソールを作ってもらったおかげで歩きやすくなり、あの痛さもなくなり、動かなかった足の指が動く様になりました。大好きな仕事が続けられることがとても嬉しいです」とコメントを頂き、私も感激でした。
その一方、中札内村で講演をさせて頂いた際、参加者の8割の方が外反母趾や足の冷え性に悩まされており、十勝には足の悩みを抱えている方がまだまだ沢山いることを再認識し「どうしたらより多くの方が救えるのか?」と自問自答しています。 十勝は車社会である上に冬は歩く機会が極端に減ります。しかも農業大国で長靴を使用し、足を上手く使えない状況が多く存在します。このような靴や環境から足や身体の痛みが発生していることもあるのですが、それを知らず悩んでいる方も多いです。
靴選びの重要性やインソールの効果は、コラムの中でも繰り返しお伝えしてきましたが、一生歩ける身体をつくるのに大事なのは土台である「足」です。さらに重要なのは「足を使うこと」つまり足から健康をつくるには靴やインソールに加えて、体操や運動が必要になってきます。これらを総合的に使えば、痛みに耐えたり、治らないと諦めて仕事をしていた方が笑顔で働ける生活を取り戻せると私は考えます。
これからの私の活動としては、もっと多くの方の足を救うために、十勝の市町村や全国での講演や、足からの健康改善のオリジナルインソール、長靴やオリジナルシューズの開発を目指します! 是非みんなで、一生歩ける身体づくりをしていきましょう!
十勝毎日新聞:2023年12月23日